前回のブログで、
厳しくされないから会社を辞める若手
が増えてきているという
話をしましたが、
叱られて辞める若手の方が
まだまだ圧倒的に多い
のが実状です。
離職防止のために
「若手を絶対に叱るな」
という指示が出ている会社もあるようで、
若手を指導する中堅社員が
かなりストレスを抱えている…
そんな話もよく聞きます。
若手が遅刻をしても、ミスをしても、
「叱るな」と指示が出ているので、
見て見ぬふり。そのせいで
組織の規律は乱れ、
他の社員たちの士気も下がり、
崩壊寸前の会社もあるほどです。
確かに、叱るとすぐに辞める
というのは最近の若手の
傾向としてあります。
親や教師から厳しく
叱られることがほとんどなく、
ほめられるのが当たり前の
環境で育てられたので、
注意や叱責に対する耐性がありません。
そこに売り手市場という好条件も影響し、
「辞める」という選択肢が
容易にできる時代です。
若手の離職を防ぐことは
会社にとって最重要課題かもしれませんが、
「絶対に叱らない」
本当にそれでいいのでしょうか?
僕は疑問を感じます。
「叱り方」については
研修でもよく取り扱いますが
僕は「叱る」=
相手を望ましい方向に正すこと、
成長の可能性を見出し、言葉にして伝える行為
だとお話しています。
「叱らない」のではなく、
叱り方を工夫することが大切なんです。
うまく伝える叱り方の例を
いくつかご紹介します。
◆Case1『同じミスを繰り返す部下』
●NGな叱り方
「いつも同じミスするよね」
「また?」
「それぐらいできるでしょう」
「何回言わせるの…」
●受け取りやすい叱り方
「○○さんは能力が高いんだから
簡単なミスで評価が下がるのはもったいないよ」
◆Case2『提出期限を守らない部下』
●NGな叱り方
「期限くらい守って」
「だらしない…」
「やる気ある?」
●受け取りやすい叱り方
「○○さんには期待しているから言うんだけど、
提出期限を守らないと
信用できない人だと思われるよ。
なにかトラブルでもあった?」
◆Case3『消極的で受け身な部下』
●NGな叱り方
「自分の意見くらいちゃんと言って」
「いつも黙ってばかりじゃ分からないよ」
●受け取りやすい叱り方
「若手の考え方は貴重だから、
積極的に意見を出してみて。
いつもより意見の量を
30%くらい増やしてみて。」
いかがでしょうか?
ポイントは、
若手の自尊心を傷つけないことと
人格を否定しないこと
です。
「叱る」という行為が
見過ごされるということは
同じことが繰り返されるだけで、
個人も組織も成長しません。
ぜひ、正しい叱り方を実践して、
部下を正しく育成しましょう!
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野津浩嗣Facebook
参考:
『「若手を叱るな」「本気ですか?」で組織崩壊の悲劇』
『即アウト! Z世代新入社員に一発で嫌われる伝え方とは?』