皆さんは「北風と太陽」
という寓話を知っていますか?
子どものころに一度は
読んでいるのではないでしょうか?
北風と太陽が力比べをすることになり、
通りすがりの旅人の
上着を脱がせようとします。
北風は冷たい風を吹きつけて
上着を吹き飛ばそうとしますが、
反対に旅人は上着を
しっかりにぎって着込みます。
それに対して、太陽が
日差しを照らしつけると、
旅人は暑さに耐えきらず自ら上着を脱ぐ、
というお話しです。
勝負は太陽の勝ちです。
改めて読んでみると、
相手に何かの行動を起こさせたいとき、
無理やりやらせようとしても逆効果で、
本人が自らそうしたくなるように
働きかけなければならない
という教訓が隠れているように感じます。
ビジネスの部下指導の場面に
置き換えてみましょう。
例えば、部下の机の上が資料や物であふれて、
グチャグチャだったとします。
・片づけを強いる
・「なぜ、片づけしないのか」と問いつめる
・片づけるまで帰ってはいけないと罰を与える
これは、北風アプローチです。
物語から分かるように、
このような強引なやり方では
人を動かすことはできません。
自分の机を整理整頓することは
当たり前かもしれませんが、
人は「やりなさい」と強制されると
反発したくなるものです。
では、どうしたらいいのでしょうか?
それは、部下が自発的に行動したくなるように
「気づき」を与えることです。
現状のままではいけないと
気づかせる必要があるのです。
相手の行動を変えたいと思うのであれば、
指示・命令ではなく「気づき」です!
そのあたりは、やっぱり
コーチの得意とするところでもあります!
ぜひ、日差し(=気づき)を
常に降りそそげる太陽上司を
目指してほしいと思います!