北京五輪で
銀メダルを獲得した
カーリング女子日本代表
ロコ・ソラーレ。
他国の選手も認めるほど
コミュニケーション能力が高い
と言われていますが、
選手たちが
試合中に掛け合う声や会話が
話題を集めています。
平昌五輪の時には
「そだねー」がブームとなり
その年の流行語大賞にもなりました。
今回の五輪でも、
「ナイス~」や「OK!」
「いい感じ~」など
ポジティブな声と
明るい笑顔が飛び交っていました。
その声と笑顔の中心にいるのが
サードの吉田知那美選手。
リンクをブラシで磨く選手
(スイーパー)には
「ナイススイープ!」や
「ありがとう!」といった
感謝の言葉を常に掛け、
また、他の選手の投球が
うまくいかなかった時も、
前向きな言葉と笑顔を
絶やしませんでした。
吉田知那美選手の発する言葉は、
コーチング的に言うと
受容の要素を持っています。
受容とは、
相手の言動や価値観、
強み弱みを批判せず、
ありのまま全てを受け入れる
ということです。
では、受容にはどのような効果が
あるのでしょうか。
1つは、ポジティブ思考。
ロコ・ソラーレの選手たちは
味方が例え、ミスショットをしても
まずは良かった点を見つけて
「ナイス~」と一度声をかけたり、
ハイタッチを交わしてから
次のプレーに切り替えます。
アメリカ戦で吉田夕梨花選手の
投球が外れてしまい、
微妙な空気が流れた時でさえ
「これはこれで新しい技!」
と、吉田知那美選手は
チームを笑顔に変えました。
このような声かけは、
ミスをしてしまった選手の
気持ちを軽くすることができる上に
チームのムードも常に
ポジティブに保つことができます。
そして、2つ目が一体感。
カーリングは、
司令塔となるスキップの選手が主役
というイメージがつきものです。
しかし、実際はスイーパーや
コール(指示を出す人)がいるからこそ
ショットの成功率も上がるのです。
ロコ・ソラーレの選手たちは
スイープやコールに
「ナイス~」と声をかける場面が多く、
それぞれの役割や立場を尊重している
様子が伺えます。
ここから信頼関係が生まれ、
チーム全員で戦っている、
という一体感が見られます。
カーリングは、
攻撃の持ち時間が38分間と決められており、
1投当たり30秒ほどで状況を確認し合って、
作戦を考えなければなりません。
限られた時間だからこそ、
短い言葉でコミュニケーションを
取ることが求められます。
チーム全員が話しやすい雰囲気を作り、
情報を出し合って共有できることが
コミュニケーション能力の高さに
繋がっているだと思います。
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参考:『カーリング快進撃支える 吉田知那美の肯定的言葉力 響く「ナイスぅー!」の魔力と多彩な表現』
『ロコ・ソラーレ「ナイスー」だけでない圧倒的魅力』