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コーチングで子どもの自己肯定感を育む(Eさんの例)

2020/02/13

 

最近、よく「自己肯定感」という言葉を耳にします。「自己肯定感」とは、そのままの自分を「大切な存在である」「価値がある」と前向きに受け止める感情や感覚のことで、何ができるか、何を持っているか、人と比べて優れているかどうかで自分を評価するのではなく、そのままの自分を認める感覚です。

日本の若者は、諸外国に比べて「自己肯定感」が低いと言われています。内閣府の発表によると、自分自身に満足している者の割合は5割弱、自分には長所があると思っている者の割合は7割弱で、いずれも諸外国と比べて日本が最も低く、年齢階級別にみると、特に10代後半から20代前半にかけて諸外国との差が大きくなっています。

参照:内閣府HPより

 

この「自己肯定感」の感情の大半は、子ども時代に形成されると言われています。つまり、親の関わり方次第で、子どもの自己肯定感を育むことができるということです。では、自己肯定感の高い子どもと低い子どもとでは、どのような違いがあるのでしょうか。

■自己肯定感の高い子どもの特徴
・自信に満ちあふれ、何事にも前向きにチャレンジする
・失敗しても、その経験をバネにして、成長していける
・自分の気持ちを大切にし、自己主張をしっかりするので、友人と対等な関係を築くことができる

■自己肯定感の低い子どもの特徴
・自分に自信がないので、失敗を恐れて、新しいことにチャレンジできない
・人の顔色をうかがう、人からの評価を気にする
・嫌われたくない気持ちから、自分を抑え、我慢するので人の言いなりになってしまう
・人間関係をうまく築けない

 

いかがでシカ?子どもには「何事にも前向きにチャレンジしてほしい」「他人と比較することなく、自信を持って、幸せな日々を送ってほしい」と親なら誰しも願うはずです。では、子どもの自己肯定感を育むためにはどのような関わり方をしたらいいのでしょうか?ここで役に立つのが「コーチング」です。
これは、弊社のICCコーチ養成スクールを受講された親御さんが、子どもとの日常生活の中でコーチングを活かしながら接している例です。

 

  • Eさん(2児の父)
    自分が子供の頃には親が完璧に見えましたが、自分が親になってみて、知らないことがたくさんある現実を知りました。そんな中で何が正しいのか、どうすればいいのかを間違えることなく教えることは不可能です。ですが、コーチングを学び間違えそのものが悪いのではなく、間違えを恐れて行動しないことこそが失敗だと知りました。そこから息子たちを信じ、「答えや能力は息子たちの中にあるのだから、自分で考えて、行動できる人に育てよう」という大方針が定まっていきました。やりたいことがはっきりしたり、困難に直面したりした息子たちに「どうしたらできるか?」ということを問いかけ、一緒に考えて、一緒に解決していくスタンスで関わっています。
    長男が小学4年生の時、所属していたラグビーチームのキャプテンとして、試合の合間にチームメンバーだけでの作戦会議を主体的に開いて、監督や指導者をびっくりさせていました。後で聞くと、チームの様子を考えて、チームメンバーと話し合った方が良いと考え実践したとのことです。
    次男も所属していたラグビーやバスケットボールの練習への情熱が人一倍強く、継続して努力をします。1時間でも30分でも時間を見つけると「練習してくる!」「父さん、練習しよう!」といって出かけます。暑くても寒くても、暗くなっていてもです。加えて宿題などやらないといけないことへの取り組みが抜群に早いです。自分なりに考え、「これをしたいから、先にこれをやっておこう。」などといったことを自分で考え、行動しています。
    これから思春期に突入していく息子たちには、「親や大人のあり方」はより重みを増してくると考えています。コミュニケーションにおいて、受け手が受け取るメッセージは言葉の内容以外の立ち振る舞いや声の調子からが9割以上という事実があります。だったらやるだけです。まだまだ未熟ですので十分とは言えませんが、父親として息子たちに主体的に生きることを背中で伝えています。

 

いかがでシカ?Eさんの息子さんたちは、自己肯定感が高いだけでなく、自ら考え行動する力や継続的にやり抜く力までもを、親との関わりや両親の後ろ姿から学んでいるのでしょう。

 

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