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今話題の「心理的安全性」を取り入れて、健全に成長するチームになろう②

2022/08/03

前回、ハラスメントやコンプライアンス違反、
不祥事を起こさないために「心理的安全性」を高めましょう、
というお話をしました。
今回は上意下達の組織が多い中で、
どのように取り入れるのかをお話します。

 

「心理的安全性」とは、
組織の中で誰もが気兼ねなく意見を述べられ、
自分らしくいられる環境を指します。

「うちの職場はみんな和気藹々、楽しくやっているよ」と思った方、
一度現実をきちんと捉え直しましょう。
心理的安全性とは
互いに「空気を読んで」仲の良い状態を維持する
日本的な職場環境のことではありません。
むしろ「空気を読まない発言」にも
拒絶反応やマイナスの評価を下さない雰囲気、
暗黙の了解によって安心できる空間をつくることこそが
心理的安全性の本質です。

 

心理的安全性のある職場環境のお手本として挙げられるのが
ネットフリックス社。
そこで活用されているのが「フィードバック」です。
コーチングスキルの1つでもある
フィードバックは事実の指摘です。
誰がどう見ても明白な事を
具体的に、シンプルに、
気がついたその場で伝えます。

ネガティブなことはその人の課題として
フィードバックするといいでしょう。

ネットフリックス社は
「4A」というガイドラインのもと、
社員が「お互いに対して率直なフィードバックを与え合って」
いるそうです。

Aim to assist:相手を助けようという気持ちで
Actionable:行動変化を促す
Appreciate:感謝する
Accept or discard:取捨選択

●フィードバックは前向きな意図をもって行う。

●自分のイライラを吐き出すため、
意図的に相手を傷つけるため、
自分の立場を強くするためのフィードバックはNG。

●フィードバックは
相手が行動をどう変えるべきかにフォーカスする。

●ネガティブなフィードバックでも、心から感謝する。

●フィードバックを受けたとして、
受け入れるかどうかは本人次第。

●それはフィードバックを与える人、受ける人の双方が
理解しておかなければならない。

あなたもフィードバックするし、
フィードバックされたらそれを真摯に受け止める、
その姿勢こそが心理的安全性の礎となるのです。

 

とは言え、いきなりフィードバックは
ハードルが高いと思われるかもしれません。
東京海上ホールディングス(HD)の
小宮暁取締役社長に倣ってみませんか?
小宮氏は入社した当時、先輩から
「上司からの命令や指示であっても、
おかしいと思ったら
3回まではノーと言い続けてもいい」

という教育を受けたそうです。
それ以降、職場の心理的安全性の重要性を
感じているそうです。
これならあなたの職場にも
取り入れやすいのではないでしょうか。

ぜひ試してみてほシカ!

 

参考:
『心理的安全性とは? 日本的な仲の良さとは異なる「安心できる職場」』
『Netflixに学ぶ最強の組織の作り方』