新入社員が入社して1週間が経ちました。皆さんの会社の新入社員はどうですか?
2020年10月に厚生労働省が公表した2019年3月に卒業した新規学卒就職者の就職後3年以内の離職状況についての取りまとめによると、新規高卒就職者の39.5%、新規大卒就職者の32.8%が就職後3年以内に離職していることが分かりました。
高卒就職者の2.5人に1人、大卒就職者の3人に1人が入社後、3年以内に離職しているということになります。
今日は、新入社員の早期離職について考えてみたいと思います。
<新入社員が離職することで生じるデメリット>
① 採用コストが無駄になる
多くの企業が、将来利益を生んでくれることを期待して、新規採用に多額の費用をかけています。新入社員が早期離職すると、採用活動にかけた費用が無駄になってしまいます。
そして、再度、採用活動をおこなわなければならないので、追加の採用活動費用も必要になります。
② 教育コストが無駄になる
新入社員は会社に貢献できる一人前の人材になるために研修を受けたり、OJTで教育を受けます。早期離職すると、教育にかけた費用と上司がその教育に掛けた時間が無駄になってしまいます。
③ 新たな人材確保が難しい
早期離職によって人材が不足した分、新たに採用しなければなりません。今は求職者が仕事や企業を選べる時代なので、人材の確保は容易ではありません。
このように、新入社員が早期離職することは企業にとって大きな損失です。せっかく採用した新入社員、そう簡単には辞めてもらいたくないですよね。
では、早期離職を防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか?
私は経営者や管理職の方とお話しする機会がありますが、新入社員が早期離職する理由でよく聞かれるのが「会社での人間関係」や「入社後のリアリティショック」です。
でも、この人間関係や仕事に関するミスマッチは、改善できます。上司側の関わり方次第で、早期離職を防げることもあるのです。
日頃の声掛けや質問・指示の出し方、フィードバックやフォローの仕方などによって、「この会社にいれば成長できる」「この会社に貢献したい」と新入社員に思ってもらう関わり方をすることが大切です。
特に、今はコロナの影響で、テレワークやオンライン化が導入され、直接のコミュニケーションが減っています。人を育てることが難しい社会情勢。
ぜひ、今後、会社を背負ってくれる立派な新入社員を育ててほシカ!