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金メダルに導いた見延主将のリーダー力

2021/08/05

オリンピックが開幕して2週間が経ちます。
日本代表選手はこれまでにたくさんのメダルを獲得し、多くの感動を与えてくれました。

その中でも大会8日目に行われたフェンシング男子エペ団体では、日本フェンシング界初となる金メダルを獲得し、主将としてチームを引っ張った見延和靖選手の功績を多くの競技関係者が讃えました。
今日は、チームの立役者としてエペ団体を金メダルに導いた見延選手のリーダー力について書きたいと思います。

 

見延選手は2016年のリオ五輪で個人6位、2019年には国際フェンシング連盟の年間ランキング1位となり、フェンシング界で第一線を張り続けてきた選手。
リオ五輪では出られなかった団体戦への強い思いを持ち、高校時代の恩師から
「団体のメダルは難しい。個人のことを先に考えろ」と諭された時にも、
「団体で勝つ方が喜びが大きい。」と自国開催の東京五輪では団体で出て金メダルを取ることにこだわり続けてきました。

今回の東京五輪でのチームメンバー(3人)は全員20代で、34歳の見延選手はチーム最年長。
チームの士気を上げるためにミーティングを繰り返し行い、メンバーと食事をともにするなど、積極的にコミュニケーションを取りました。

 

フェンシングの団体戦は1チーム3人(プラス1人の交代選手)による総当たり戦で、1セット3分を9セット行い、45点を先取するか、試合終了時に得点をより多く取ったチームが勝利となります。
見延選手自身は初戦(アメリカ戦)の3、6セットに出場したのみで、以降はベンチから仲間へ声を掛け続けました。
30日の決勝戦でも、ベンチから仲間を見守り、勝利が決まると競技台に駆け上がり、選手4人全員で抱き合って雄たけびをあげる姿がとても印象的でした。

試合後の記者会見で、チームのエースとして奮闘した山田優選手は、
「チームをまとめるのは見延先輩。支えてくれている安心感があったから全力で戦えた」
と語っていました。

参照:
『主将の見延、「個人を先に考えろ」と恩師に諭され首を横に振る…「団体の方が喜びが大きい」』
『《五輪フェンシング》見延 「史上最強」集団のまとめ役に 金の男子エペ団体』

 

世界ランキング1位の実績を持ちながらも自身が試合に出ることは少ない中で、チームの精神的支柱として若い3選手をけん引し金メダル獲得に貢献した見延選手のリーダー力は素晴らしいものです。
「団体で金メダルを取る」ことを5年間目標に持ち、その目標を達成するために周りを巻き込み、士気を高めてメンバーの意識を変えるまでの影響力を持つ見延選手。
試合では、メンバーの能力を引き出して活かす、メンバーが安心して戦えるフィールドをつくる、そのために常に声を掛け続ける。本当に素晴らしい選手ですね。
そして、そういうリーダーがいるチームはここぞという時に強い!!
「エペジーーン最高」