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「ティーチング」の効果を高めるルール

2020/04/30

4月も明日で終わりです。新入社員が入社して1ヵ月が経ちますが、指導は順調にいっていますか。
指導には、「ティーチング」「コーチング」の2つの手法があります。

ティーチング・・・指導者が後進に、知っている人が知らない人に、できる人ができない人に、上位者が下位者に自分が持っている知識や経験、スキルを教えること
コーチング・・・相手と同じ立場に立って、対話を通して相手自身から様々な考え方や行動の選択肢を引き出し、自発的な行動を起こすように促すこと

ティーチングが一方向性のコミュニケーションであるのに対し、コーチングは双方向性のコミュニケーションになります。これは、どちらが正しいとか、どちらがいいとかではなく、どちらも大事な指導方法の一つであり、それぞれ得られる効果が異なるので、使い分けをしたり、両方を組み合わせて活用する必要があります。ティーチングとコーチングの違いについては、こちらのブログも参考にしてください。
『コーチングとティーチングの違いとは?』

 

こちらは、競泳日本代表ヘッドコーチであり、北島康介選手、萩野公介選手の指導者としてオリンピックで多くの金メダル獲得へ導いた平井伯昌コーチによる記事です。
「ティーチング」について、新しい視点があり、とても参考になります。
『平井コーチ、練習でも家庭でも「否定しないティーチング」が必要』

選手指導では、選手の考えを理解しながら能力を引き出す「コーチング」の前に、あいさつや他人を思いやることなど社会人として必要な基礎を教える「ティーチング」があるべきだ、という考え方を持っています。北島康介には、ティーチングの時期に本人としっかりと向き合って基礎ができていたから、世界に立ち向かっていくときのコーチングがうまくいったと思っています。

そして、ティーチングのときに自ら課してきたのが、「否定語」を使わないというルールです。「必ずあいさつしなきゃダメだ」と「否定語」で指導をすると、「何言ってんだ」と反発心を持つ選手もいます。それよりも「朝は気持ちよくあいさつしよう」と「肯定語」を使うほうが、より選手に浸透していくのです。

 

ティーチングの基礎がしっかりできていると、コーチングもより機能するということですね。
相手に知識やスキルを教えるティーチングでは、「~したらダメ」や「~しないで」、「~しないと~できないよ」と「否定語」になりがちです。「否定語」を使うと、相手に上から目線のイメージを与え、モチベーションの低下につながります。
「~した方が気持ちいいよね」や「~すると~できるよ」と「肯定語」を使うと、相手も気持ちが前向きになり、モチベーションも上がります。

ぜひ、ティーチングを行う際は、「肯定語」を使うように心がけてみましょう。