有限会社AEメディカル

資料請求

「撮りたい」=「行く理由」?

2018/04/04

あなたが旅行をするとき、その目的地に行く理由は何ですか?「温泉に入りたいから」「癒されたいから」「○○が食べたいから」「○○の景色が見たいから」などの理由の方が多いかと思いますが、最近の若者の理由はちょっと変わっています。

旅行情報サイト「じゃらん」や、阪急交通社が発表した、昨年の温泉地名検索数ランキングで、箱根(神奈川県)など名だたる温泉を抑え1位になったのは、山形県の山奥にある秘湯、銀山温泉でした。理由は若者が「写真を撮りたい」一心で、この大正ロマンの雰囲気あふれる温泉街に大挙して訪れているからだといいます。

無数の風鈴を飾った川越氷川神社(埼玉県)にも若者が殺到。撮影した写真は、インスタグラムに投稿するのがお約束なのです。「写真を撮りたい」の先には必ずと言っていいほどSNSへの投稿があります。SNSの投稿から知る人が増え、その人がまた投稿し・・・と、口コミ形式で広がっているのです。「投稿したい」という気持ちが消費の原動力になっており、無名のものが急に流行り出すことも多々あります。

ヒット商品にもSNSの影響は及んでおり、瓶を連想させるペットボトルのデザインや、手書き風のラベルが写真映えする「クラフトボス」(サントリー食品インターナショナル)は、17年12月末までで2億4000万本以上を販売しました。

また、若者の間で「インスタ映え」がブームになっていたインスタグラムも、トレンドが変わりつつあります。かつてのリムジンパーティーのような非日常の演出は、今では「狙いすぎ」とやゆされるそうなのです。最近は、「歩いている後ろ姿」など日常の1シーンを切り取ったように写真を作り込むのがトレンドだといいます。

そんな流行に敏感な若い女性の間で、おそろいのパジャマを着る女子会「パジャマパーティー」が流行。お金をかけていないのにかわいいと言われることが最高の褒め言葉で、特別感のない日も楽しめている!というのが新しい「充実」のアピール方法なのだそうです。

どれにしろ、若者世代の流行とSNSは切っても切り離せない関係のようです。若者の、「写真を撮ってSNSにアップしたい」が加速すると、そこからまた新たなトレンドが出てくるのかもしれませんね。

無名のものを流行らせるSNSってすごカ!