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「笑う門期は福来たる」は哲学的にも医学的にも証明されている②

2019/02/06

今回は先週の記事の続きです。
ご紹介している記事は、哲学者の小川仁志氏(山口大学准教授)が哲学者の言葉を紹介し、脳科学者の池谷裕二氏(東京大学教授)が脳の仕組みを解説しています。一見全く違う分野が同じ内容を証明し合っていてとても興味深いですよ。

頑張らずにニコニコする人ほど幸福になる 脳科学と哲学のタッグで超図解

どうしようもない失敗にいちいち落ち込む人は、なぜダメなのか?
人間は何か失敗すると絶望したり、いつまでも思い悩むもの。しかし、うじうじしていても幸せは遠のくばかりである。
「成功も失敗も、結局、あまり大したことではない。大きな悲しみだって乗り越えることができる」
哲学者ラッセルの言葉である。
「これは視点を変える、問題の相対化を行うのです。明日、巨大な隕石が地球に激突し、世界が終わるとしたらどうですか。いまの悩みや苦しみなどは取るに足らないものになります。悩みや不安は完全にゼロにはできませんが、相対的に小さくすることは可能なのです」(小川氏)
物事を別の視点から見たときにはTPJ(側頭頭頂接合部)の動きが活発化するという。TPJは自分を客観的に眺めるための脳領域で、視点の変化が生じるときには同時に、脳の報酬系(快感を惹起する神経系)も活性化するそうだ。
「物事を別の観点から眺めることを、専門用語で『リフレーミング』といいます。リフレーミングは、幸福とも深い関係があります。わかりやすい例では『初志』。最初の頃の志を思い出すと、すごく幸せ感が高まりませんか。『ウェルビーイング(幸福感)』がものすごく復活するというのは、リフレーミングの大きな利点です」(池谷氏)

仕事を抱え込んで身動きが取れなくなる人は、なぜダメなのか?
常に何かに追われるように仕事をし、そうしていなければ安心できない。
そんなときに思い起こされるのが「われわれは、自然を強制すべきではなくて、自然に服従すべきである」という古代ギリシャの哲学者エピクロスの言葉だ。「彼は、幸福になるためには快楽主義であれといいます。彼のいう快楽とはあくまでも官能的快楽ではなく、『肉体において苦しまないことと、魂において混濁しないこと』なのです」(小川氏)つまり、体と心の健康が大切ということだ。仕事に追われる日々では、どちらも害しかねない。
「人の心は理性と感性から成り、理性は論理的な思考・判断に、感性は本能に基づきます。人間は必ずしも理性だけで物事を判断しているわけではなく、感性による判断もありえます」(小川氏)
実は脳科学の世界でも、同様なことが明らかになりつつある。池谷氏によれば、たとえば人が走り出す際には、その意志が芽生える前に、脳が活動を始めている。つまり、脳がまず行動の準備を始め、その後に「走ろう」といった感情が生まれる。池谷氏は、その仕組みを「反射」と表現する。反射は、その場の環境と、本人の知識や過去の経験で事前に脳で決まり、人はその脳という「自動判定装置」に基づいて行動する。
「自動判定装置が正しい反射をするか否かは、本人が過去にどれだけよい経験をしてきたかに依存します。だから私は『よく生きる』ことは『よい経験をする』ことだと考えています」そう語る池谷氏の「よい経験」とは、仕事でも学問でも自分が真にやりたいことと、そのための努力である。小川氏も「自分が望んだことなら、すべてがよい経験になり、それによって感性も磨かれて、よりよい人生へとつながっていくでしょう」と話す。

 

今年に入っていろいろ「目標達成」についてお話していますが、目標を達成したいからといって、毎日毎日しかめっ面して難しい課題をこなしていく…これではなかなかゴールには辿り着きません。
心がついていっていないため、どこかでつまずいた時にポキリと折れる…なんていうことにもなりかねません。

みなさんにはぜひ毎日笑顔で頑張ってほシカ!