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あなたはどんな言葉で相手を説得しますか?

2018/06/06

僕は、長年「コーチング」を根幹に置いた研修、セミナー、講座をやってきました。「コーチ」としてのお仕事もありますが、「講師」としてのお仕事もあります。どちらにしても大切にしているのは「あり方」。コーチや講師としてのテクニックを学ぶ講座は世の中にたくさんありますが、小手先のテクニックを身につけただけでは本当の意味でのコーチや講師にはなれません。

古代ギリシャの哲学者アリストテレスが提唱した、「他人を説得する三要素」というものがあります。その三要素は、「ロゴス(論理)」「パトス(共感)」「エトス(論理)」です。これは、講師の印象に大きく関わってきます。

この三要素、どういうことなのか。これは、この3要素のいずれかがあると、他人を説得できるということです。

ロゴス…理論や理屈で相手を説得する
パトス…熱い思いで相手を説得する
エトス…信頼関係を築き相手を説得する

例えば、車のスピードを出し過ぎている友人に、スピードを落とすよう声をかけるとします。

ロゴス…「そんなにスピードを出すと、燃費が悪くなるよ」
パトス…「危ないぞ!」
エトス…「あなたを信頼しているよ」

それぞれ説得の言葉が大きく異なるのがわかると思います。

しかし、この3つには順番があります。
エトス、パトス、ロゴス、の順番なんです。

つまり、最初にエトス(信頼)ありきであり、互いに信頼関係ができていなければ、いくらロゴス(論理)で説得しても、人は動かないでしょう。それはパトス(情熱)も同じです。
よって、冒頭の図のようにエトスを土台にしたピラミッドになります。

私たちは相手を説得しようとする時に、ロゴスで説得→うまくいかずパトスで説得という流れを取りがちです。しかし、これは順番が間違っています。

まず初めにエトスありき。エトス、パトス、ロゴス。この順番がとても大切なんです。

いかがでしょうか。普段自分がどんな言葉で相手を説得しているか思い出してみてください。そこにエトスはありますか?

講師としてだけでなく、全ての人間関係において大切な要素がこの3つにぎゅっと凝縮されていますよね。ときにはこれを思い出してエトスを意識するのもいいかもしれません。

信頼関係をたいせつにしていきたカ!

参考URL:http://ryoyonai.com/blog/private/aristotle/