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コーチング視点でオリンピックをふりかえる⑧

2021/09/29

コーチングのコーチの視点から、オリンピックの監督やコーチ、選手のリーダシップについてご紹介しているオリンピックシリーズ、今回がラストとなります。
今週は、陸上男子マラソンで6位入賞を果たした大迫傑選手に注目。

 

大迫選手は、レースの10日前、自身のSNSで「8月8日のマラソンを現役選手としてのラストレースにします」と表明し、その覚悟を持って五輪へ臨みました。
現役引退後はすぐに小・中学生を対象にしたプロジェクト「シュガーエリートキッズ」を始動。ストレッチやトレーニング法を教える他、子どもたちに夢をかなえるための考え方を熱く語っています。

 

小学生時代から野球や水泳、剣道など様々なスポーツに挑戦。
自分に合っていないと感じれば、違うところに行って次の挑戦をすればいいと、自分に合うものを探していき、中学で陸上にたどり着いた大迫選手。
子どものころから、目標を決めて、そこに向かってどうしたらいいのかを自分で調べて最終的に自分自身で決断してきたそうです。

 

中学校の部活動では、先生に質問しながら言われたことを全部やってみて、自分の中でイメージできたことを「正しい」「正しくない」と判断してきたそう。
また、全国大会で優勝したいという強い目的意識があったことも、自分で考える大切さを知ったきっかけになったそうです。

 

そんな大迫選手が「シュガーエリートキッズ」を通じて、次世代の子どもたちに伝えたいこと。それは、
「挑戦することの楽しさ、乗り越える達成感は、時に悔しさもありながら人生を豊かにすると思う。挑戦を通じ、成長した時の達成感はすごいもので、自分自身を強くするものだと伝えたい」
「結果を出すことはもちろん大事だと思うが、たとえできなくても、挑戦することで得られる学びやスキルがあり、それが大事だと思う。陸上をやめたとしても、スポーツをしていなくても、今の時代を生きていくのに重要なことだと感じている」

 

とても潔く、素晴らしい考え方を持ったアスリートですね!
自分自身が子どもの頃から実践してきたからこそ言えること、次世代に伝えられることなんだと思います。
スポーツに限らず、ビジネスや子育てなどにおいても、挑戦することの大切さを知ること、たとえダメでもその挑戦から得られる学び乗り越えた時の達成感は自信や成長につながります
人は成功体験と達成感を味わうことで自信を持つことができ、「もっとやってみたい」「もっと上を目指したい」というやる気が引き出されます
指導者として部下の、親として子どもの「やる気スイッチ」をドンドン刺激してあげてほシカ!

 

参考:『東京五輪でマラソン引退の大迫さん、世界で戦う次世代育成へ 「これからが僕の挑戦」』
『東京五輪男子マラソン6位入賞の大迫傑…SNS時代だからこそ 子どもたちに伝えたいこと』