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バレーボールというスポーツからヒントを探る、強いチーム作りに必要な「条件」とは?

2019/09/18

 

「ワールドカップバレーボール2019」が9月14日に開幕しました。
世界の強豪を相手に厳しい戦いが続いています。
現在の全日本女子代表チームを率いるのが中田久美監督。
ご自身の現役時代は、史上最年少の15歳で全日本代表に選ばれ、3度のオリンピック出場を果たしています。現役引退後は、Vプレミアリーグで久光製薬スプリングスの監督として、就任1年目にして、チームを6年ぶりにリーグ優勝させるという快挙を成し遂げています。

そんな中田監督が、「強いチームを形成する条件」について語っている記事を見つけたのでご紹介します。

●人間的な成長と「気づき」
プロで活躍するためには、明確な目標を持って、人としてそのために努力する選手でなければ通用しない。人は本気になると顔つきが変わる。その本気を引き出してあげないことには、現状で満足してしまうし、人間的な成長もない。本気を引き出すためには、本人の「気づき」 が必要で、指導者として 「いかに気づかせていけるか」が勝敗の分かれどころ。

●自由ほどきついものはない
第三者の影響を根拠にしたモチベーションは「気づき」を生まない。「怒られないためにやる」という第三者が作り上げた枠の中でオートマチックに練習してきた選手は、自由の利く実業団の世界ではつい楽なほうへ流れてしまう。「自由」は「気づき」のための危機感を、知らないうちに奪ってしまう。自由な環境の中で、自分をコントロールして、自分なりのやり方を確立しなければならない。

●自分で考え、自分で動く
「そこから先は自分で考えなさい」 というメッセージが込められたアドバイス(指導)を受けたことが今の中田監督にとって影響が大きいそう。言っていることの意味はわかる。けど、それをどういう場面で使ったらいいのかが当時はわからない。その後の経験やパターンが蓄積されて実力になっていったそう。

●「プロである」とはどういうことか?イタリアと日本の違い
「活躍したらご褒美をあげましょう」 というモチベーションの高め方と、「とにかくバレーが好きでバレーをとことん極めたいから」 というモチベーションの高め方は、まるで異なる。前者は外発的動機、後者は内発的動機。個人の価値が高まらなければバレーボールを続けられなくなるプロスポーツの環境と、活躍してもしなくても一定の給料がもらえる企業スポーツの環境とは根本的に違う。

●強いチームにするうえで最終的に欠かせない2つの要素
(1)核になる選手がいる
核になる選手の条件=「挑む選手」+「監督と選手との中間管理職のような立場」
(2)監督の軸がブレない
チームを引っ張っていく立場の人に求められる要素は人間力。軸をブレさせず、明確な全体目標を提示し、一対一の局面でも強いメンバーの集まりに鍛えていく。

 

参照:『天才セッターが指導者として語る 最強チームをセットする極意』

 

「厳しい」「恐い」というイメージの強い中田監督。しかし、今の日本代表選手のプレーを見ていると、スーパーエースがいない中で、中田監督を中心としたチームの結束力の強さを感じます。そこには、中田監督の選手一人一人の強みや特性を活かしたチーム作り、人間味あふれる指導があるからこそなのかもしれないですね。
ぜひメダル獲得を目指して頑張ってほシカ!