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叱り方再考② ~叱り方の順序~

2022/02/02

先週は、
今どきの若者を叱る時のポイント
についてお話しました。
『叱り方再考』

今週は、
具体的にどう叱ればいいのか、
叱り方の順序を見ていきたいと思います。

 

先週の繰り返しになりますが、
『叱る』という行為は相手の成長や、
望ましい行動を促すきっかけを
つくることが目的です。

そのためには、
ただやみくもに叱るのではなく、
「叱る順序」に注意が必要です。

 

①事実の確認
まずは、起こってしまったことの
事実を確認しましょう。
ここで大切なのは、
叱る側の主観を入れないこと。

例えば、部下が遅刻したとしましょう。
事実:◯分遅刻をした
主観:遅刻をするなんて、やる気がない

事実と主観が混同した叱り方をすると
「そんなことない!」と相手の反発を生み
あなたへの不信感を与えてしまいます。
パワハラと捉えられる可能性も。

 

②感情の共有
感情は二重構造でできています。
怒りの感情は表に出やすいですが、
根底にあるのは落胆や不安など
別の感情であるはず。

部下が遅刻をしたことで
あなたがどう思ったのか、
心配した」や「がっかりした」など
怒りの奥にある気持ちを伝えましょう。

 

③具体的な改善行動
気持ちを伝えたら、
次はどう改善していくかを話し合います。
ここで大切なのは、
改善策は具体的に示すこと。

「遅刻しないようにもっと頑張れ」
と抽象的に伝えるだけでは、
同じことを繰り返す可能性があります。

改善策は、「◯時までに出社しよう」
と相手の行動が改善されるよう
具体的に示します。

さらに部下に
「どうしたらいいと思う?」と尋ねて、
自ら改善点を考えてもらうと
より効果的です。

 

④期待や励ましを伝える
最後は、相手への期待や励ましを伝えて、
相手がプラスの感情になるようにしましょう。

 

「叱る」という行為は、
ただこちらの感情を伝えるのではなく、
相手の可能性を広げるための
コミュニケーションだと捉えましょう。

「叱る」ことに苦手意識がある方は、
少しハードルが下がって
前向きに叱ることができるかもしれません。

逆に、つい感情的に叱ってしまう方は、
この順序で話しをすることを心がけると
頭ごなしに叱ることはなくなります。

 

「叱る」という行為は、
叱る側も、叱られる側も
気持ちのいいものではありません。

お互いに納得して、
前向きになれる叱り方を実践して欲シカ!

 

参考:『叱り方にはコツがある!部下を伸ばす叱り方4つのステップ』