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叱るときは5つのポイントを押さえよう

2022/05/25

私はいつも指導する立場の方に向けて研修をしています。
最近、特によく聞くようになったのが
「叱るのが苦手」という声です。
「どう叱ったらいいのかわからない」
「相手を傷つけたらどうしよう」
「自分に自信がないのに、叱るなんてできない」
「パワハラと言われるのが怖い」
と不安を口にされます。

ですが、「叱る」がなければ指導はうまく行きません
まずは5つのルールを頭に入れて
「叱る」のコツを掴んでください。

①叱りと怒りを区別する
怒りはあなたの感情です。
感情に任せてしまうと言い過ぎたりして
相手の行動改善を望む指導になりません。
怒りの感情をやり過ごし、
冷静で客観的な叱り方
をしましょう。

②人格否定をしない
叱ることと、相手の人格を否定することは異なります
立場が下の人に対して人格否定の言葉を発すると
パワハラとも捉えられることも。
絶対に避けてください。

③叱るときは1対1で
みんなの前で叱ると、叱られている側は
自分を守ろうとする自己防衛が前面に出てします。
そうなってしまうと、
どんな素晴らしい提案をしても、彼らの心には響きません。
むしろ恥をかかされたと思われることも。

④1叱り1指摘
人間は一度に多くのことを覚えられません。
1つ1つを着実にクリアにしていく方が建設的です。

⑤必ず対策を提案する
叱ると同時に、それに対する対策を提案しましょう。
ここで心がけてほしいのが
「目的を明確に伝える」ことです。
アメリカのコンサルタントであるサイモン・シネックは、
人は「なんのために」というWHYを理解してこそ、
行動を起こせると言っています。
叱るというのは相手により良い
行動をしてもらうためのものです。
ですから、相手の行動を促す
「WHY」を活用してほしい
のです。

例えば、部下がクライアントからの
苦情を報告しなかった場合、
「次回から苦情は必ず報告してください」
というより、
「クライアントとの信頼を築いていくためには、
寄せられた苦情は必ず報告してください」
という方が、相手も報告しようという
気持ちになることができます。
そして「WHY(なんのために)」を理解していると
「クライアントとの信頼を築くために、自分に何ができるか」
と、さらに一歩踏み込んで仕事に
向かうことができるようになります。

これが部下や後輩の自主性につながります。

どうでしょうか?
1つ1つはそんなに難しいことではありません。
指導する立場の方は、ぜひ活用して欲シカ!

 

参考:『部下がついてくる上司と離れる人の「叱り方」の差』