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小出マジックのタネ

2019/05/08

小出監督が亡くなられまシカ。
言わずと知れた陸上界の名コーチです。
私がコーチングを学べるスクールを開講したのが2002年。
高橋直子選手がオリンピックで金メダルを獲得し、小出監督とともに有名になったのが2000年でしたので、わかりやすい具体例として小出監督の話はよくした記憶があります。

当時は練習方法も指導方法も常識破りのスタイルで注目されました。
特に指導方法は「ほめる」に重点が置かれており、きつい練習も明るく褒めていた監督が思い出されます。
新聞などの記事からいくつかのエピソードをご紹介します。

 

無謀とまで言われることを選手に取り組ませることができたのは、40年以上も前から褒めて育てる監督の指導方針と情熱だろう。「そんなに良くないのに、監督からいいよ、すごくいいよって褒めてもらうと、私こんなものじゃないんです、もっと頑張れます!って走っちゃうんです」と高橋は振り返る。

指導手法の一つに“ホメ殺し”がある。
「Qちゃん、いいよ、いいよ」走る高橋の後方、車の助手席から顔を出し、小出の激励が飛ぶ。
「Qちゃん、また強くなっちゃうよ」と“ホメ殺し”に追い打ちをかける。高橋はどんなに苦しくても、この声に応えるべくブレーキをかけることができない。彼女の性格を見越しての小出流の駆け引きである。

アトランタ五輪1万メートル5位入賞の千葉真子はホメられた側である。
「朝練ではみんなまだ心も体も完全に目覚めていません。でも監督だけは自ら率先して笑顏と大きな声で『チバちゃん、おはよう! 今日もいい顔してるねぇ』って。『どうせ苦しいことをするんだったら、明るく元気にやろう!』と。一瞬にして目が覚めちゃいます。これが“小出マジック”で、監督の魅力はこのコミュニケーション能力にあるんです」

「みんな楽しみにしてるんだよね。完走できるかしら。どう走ろうか。初マラソンで一番大事なのはワクワクする気持ちだよ」「笑顔で走りきれば結果はついてきます」

 

抜群の結果を出したその手腕から「小出マジック」などという言葉もありました。
そのタネはきっとその人柄と「ほめる」パワーにあったのではないでしょうか。

参照
常識をぶち破る最先端の指導で金メダル…小出監督という指導者
「これを走るとまた強くなっちゃうね」小出義雄さん 選手に愛された“常識外れ”の指導法
追悼・小出義雄/全ランナーへの言葉。「笑顔で走れば結果はついてきます」

 

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