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居心地のよい環境づくりも上司の職務!

2018/06/20

今どきの若者の働き方について考えるとき、「ゆとり世代だから○○だ」「今どきの若者は○○だから大変だ」という、若者を一方的に避難する声が目立ちます。しかし、私はそうではないと考えます。私たち指導者は、無意識に「若者には能力がない」という色眼鏡で見てしまっていることが多いんです。その色眼鏡を外し、「若者には可能性がある」という見方をしてあげることが大切です。

そして、若者を責める前にまず、社会における物事の考え方、時代の変化や若者の価値観の変化などがあります。つまり、「今の時代、今の若者に合った指導」をする必要があります。では、指導者側が何をすべきか。それは、「若者が職場に居場所を感じることのできる雰囲気づくり」です。今は若者に「職場に自分の居場所がある」ことを感じてもらうことが、離職を防ぐための第一歩でもあります。

リクルートが2012年にアメリカとアジア8カ国(日本、中国、インド、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム)、各国600人を対象に行った調査があります。「仕事をする上で大切だと思うもの」という問いに対して、日本を除く国では「高い賃金、充実した福利厚生」がトップになりました。それに対して日本でだけトップの回答になっていた項目がありました。それが、「職場の良好な人間関係」なんです。

「なんでこんなこともできないんだ」
「もういい、俺がやる」
上司がこんな物言いをする職場ですと、部下はたちまち萎縮します。不機嫌をこれ以上刺激しないように、報告・連絡・相談に尻込みするようになり、思いついたアイデアも共有することなく、ストレスフルであるがゆえに集中力が落ちて、仕事の効率も下がっていく……こうした事例は後を絶ちません。

逆に、皆が上機嫌な職場は、離職率も小さくなり、仕事の効率が上がるのです。
上司もこれからは不機嫌でいてはいけないのです。もはや、仕事中の自分自身から、ひいては職場のメンバー全員から、不機嫌を排除していくというのも、ビジネスパーソンに求められる能力といえるでしょう。居心地のよい環境づくりも上司の職務です。
「居心地のよい職場」になることで、今どきの若者だけでなく全員が働きやすい職場になると思いますよ。

皆で気持ちよく働きたカ!