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目標達成を作り出すマインドセット

2020/06/18

先日、ラグビーワールドカップ2019で大活躍した福岡堅樹選手が日本代表を引退し、東京オリンピックへの挑戦を断念することを発表しました。東京オリンピックでも、快足でグランドを駆け抜ける姿を楽しみにしていただけに残念な思いはありますが、将来の目標である医学の道に進むことを決めた福岡選手。

 

オンライン会見の中で、
「東京オリンピックの延期がささやかれ始めたときから、自分のなかでは、どの選択がいちばん後悔しないだろうかと、常に考えていました」
と語っている。さらに、

「引退のタイミングをずらすことは自分のなかではできなかった。一度決めた引退のタイミングをずらしてしまうと、また何かやりたいことが出てきて、どんどんずれてしまって、タイミングを失ってしまう可能性も考えられるので、自分の決めたものを貫きたかった
とも語っている。
参照:『福岡堅樹「自分の決めたものを貫く」、医学の道へ。7人制も日本代表引退、現役は続行。』

 

夢(目標)に対する強い思いと自分の信念を貫き通す決断力を感じます。
前置きが長かったですが、この会見を受けて、今回は目標達成するために必要なマインドについて考えてみようと思います。

目標達成や成功を作り出す上で重要なマインドセットには、「グロースマインドセット」「フィックスマインドセット」があります。経験や教育、先入観から形成される心理状態や思考パターンのことを言い、例えば思い込みや価値観、信念がこれに該当します。

 

■グロースマインドセット
自分の才能や能力は経験や努力によって向上できるという考え方。この考えを持って目標に挑戦することで、様々な壁にぶつかった時に肯定的な思考が生まれます。

 

■フィックスマインドセット
自分の才能や能力は努力をしても向上しないという固定的な考え方。この考えを持ちながら目標に取り組むと、壁にぶつかった時に否定的な思考が生まれます。

 

●次の5つの「壁」にぶつかった時に生まれるそれぞれの思考
①【挑戦】の壁にぶつかった時
グロースマインドセット(以下、G) → 喜んで受け入れる
フィックスマインドセット(以下、F) → 挑戦したくない

②【障害】の壁にぶつかった時 
G → 乗り越えるまでやる
F → 障害はどうにもならない

③【努力】の壁にぶつかった時
G → 努力をすれば必ず成長できる
F → 努力してもどうせ無駄になる

④【批評】の壁にぶつかった時
G → 他者の批評から学ぶ
F → 自分への批判は聞きたくない

⑤【他者の成功】の壁にぶつかった時
G → 他者の成功を刺激にする
F → 他人の成功は脅威である

 

また、グロースマインドセットを持つことで、「積極的に挑戦する」「集中力が上がる」「自主的に努力する」「忍耐力が上がる」「目標を成し遂げる」といったプラスの効果も出てきます。

 

2019年のワールドカップでベスト8入りという目標を達成した福岡選手が次に目指す目標は「医師」。
これからまた様々な「壁」にぶつかることもあると思いますが、持ち前の「グロースマインドセット」で、ぜひ、次なる目標の達成に向けて、第二の人生を駆け抜けていってほシカ!