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紅白出場歌手を創り出したリーダーシップとは

2020/11/18

先日、紅白の出場歌手の発表がありましたね。
初出場のアーティストの中に日韓合同プロジェクトで選ばれた女性アイドルグループのNiziU(ニジュー)もいました。
NiziUのプロデューサーのJ.Y.Parkさんの「ホメシカ」テクニックが素晴らしいとこのブログでも紹介しましたが、彼は理想の上司としても話題になっています。(ホメシカ上手のテクニックを上手に取り入れて)

彼のリーダシップを分析している記事を見つけましたのでご紹介します。

 

NiziUを指導するJ.Y.Park氏の発する言葉が「とにかく感動的だ」と、話題になっていますが、彼が支持される本質は、それだけではありません。
彼の言動やスタンス全般には、実は「理想の上司」のエッセンスが詰まっています。
それが近年注目を浴びる「サーバントリーダーシップ」です。
サーバントリーダーシップとは、アメリカのロバート・グリーンリーフ博士が提唱したリーダーシップ哲学で、「リーダーはまず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」という考え方に基づくものです。

部下に対して、奉仕の気持ちを持って接し、どうすれば組織のメンバーの持つ力を最大限に発揮できるのかを考え、その環境づくりに邁進するリーダーシップです。

 

日本で主流となっていた「支配型リーダーシップ」は、強い意思のもと、リーダー自身の考え方や価値観を貫き、部下を強い統率力で引っ張っていくようなリーダーシップ像でした。部下を管理・命令することで、組織を動かしてきました。
一方、サーバントリーダーは「奉仕」の精神のもと、部下を中心に考えた組織運営を行います。信頼関係を重視しており、部下の話に耳を傾け、協力しながら目標を達成していきます。メンバー個々人のモチベーションを意識し、たとえ失敗してもそれを学びに変える環境づくりに取り組みます
J.Y.Park氏は、このサーバントリーダーシップを完璧に実践しているのです。

 

サーバントリーダーシップをベースとして、メンバー1人ひとりのチカラを引き出しパフォーマンスを最大化するプロセスは、3ステップに分解されます。
①関係性を作る
②心理的安全性を提供する
③内発的動機に点火する
②の心理的安全性(Psychological Safety)とは、“他人の反応におびえたり、羞恥心を感じたりすることなく、自然体の自分をさらけ出すことのできる環境を提供する”という心理学用語です。

NiziU のメンバーオーディションの際J.Y.Park氏は語りかけます。
「皆さんがここで26位になっても、脱落したとしても、皆さんが特別ではないということではありません。1位になっても26位になっても同じように特別です。このオーディションはある特定の目的に合わせてそこに合う人を探すだけで、皆さんが特別かどうかとはまったく関係ありません。1人ひとりが特別じゃなかったら生まれてこなかったはずです」

たとえ失敗しても、自分の存在そのものを否定されるのではない。だからこそ思い切ってパフォーマンスできる。これって自分をさらけ出せる=心理的安全性の提供そのものです。
③の内発的動機づけは、個人のパフォーマンスを引き出すうえで極めて重要なキーワードです。
この内発的動機づけには(1)適切な目標設定(2)自律性(3)フィードバックが有効とされています。とりわけ重要なのが、相手を傷つけず、しっかり伝わるように指摘するフィードバックの技術です。

このフィードバックにおいてもJ.Y.Park氏は1人ひとりに対して、問いかけ、本人の口で語らせ、いいところがあったらしっかり褒め、改善すべきところがあったら、事実を穏やかに述べ、行動を是正させます。頭ごなしに怒ったりもしないし、わざと厳しい言葉をかけることもありません。
同じ指摘も、相手の自尊心を傷つけないで、より効果がある話し方をするかどうかで伝わり方に雲泥の差が出るのは言うまでもありません。

 

実際にJ.Y.Parkさんは「紅白出場」という成果を達成しました。
このリーダーシップが実に効果的だったということです。
是非みなさんもサーバントリーダーシップで素晴らしい成果を作ってみてください。

 

参考:『J.Y.Parkの金言がこんなにも私たちに刺さる訳』