「新人の●●くんが、
食べているところを
見られたくないので、
別室で昼食を
取りたいそうです。
どうしたらいいですか?」
ある企業の管理職の方が、
20代後半の部下から
こんな相談を受けたそうです。
その職場には
30名ほどの社員が在籍し、
昼食は休憩室か
自分のデスクで取るのが通例。
別室を用意できるほどの
スペースもなく、
管理職の方は悩んだ末、
デスクの配置を工夫して、
新人が周囲から
視線を感じずに
昼食を取れる空間を
つくりました。
この出来事は、
一見些細なことのように
思えるかもしれません。
ですが、実は新人にとって
職場の心理的安全性を左右する、
とても重要な場面です。
心理的安全性とは、
職場で「自分らしくいられる」
「失敗や弱さを見せても
罰せられない」
と感じられる安心感のこと。
新人の頃は、
誰もが少なからず
不安を抱えています。
「ちゃんとできているだろうか」
「変に思われないだろうか」
と、視線や評価に
敏感になりがちです。
その中で、
「昼食を見られたくない」
という希望を上司や先輩に
打ち明けることは、
勇気のいる行為だったでしょう。
ここで大切なのは、
管理職がその声を
どう受け止め、
どう応じるかです。
今回の例のように、
物理的な工夫で
安心できる場をつくることも
一つの方法です。
そして何より、
「そんなこと気にする必要はない」
と新人の感情を
否定しなかったことが、
信頼の土台を築くことに
つながっています。
心理的安全性は、
言葉で「安心していい」
と伝えるだけでは不十分です。
小さな声に耳を傾け、
行動で示す必要があります。
「この職場は安心できる」
と新人に実感させることが
挑戦しようとする姿勢や
主体性を育む土台になります。
管理職・リーダーの皆さん。
新人の小さなサインに気づき、
寄り添う姿勢こそが、
強いチームをつくる第一歩です。
目の前の些細な悩みの中に、
新人を成長に導く
職場づくりのヒントが
隠れているかもしれません。
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