明けましておめでとうございます。
本年も皆さまに有益な情報が届けられるようなブログにしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、新年が始まれば、3ヶ月後には新入社員が入社してきます。気が早いと思われるかもしれませんが、3ヶ月なんてあっという間です。特に最近の若い世代は、価値観や仕事観が今の管理職世代(昭和世代)とは全く違います。新人を受け入れる気持ちの準備だけでもしておきましょう。
■Z世代を知るキーワードは「チル&ミー」
Z世代とは、もともとアメリカで生まれた言葉で、1960年~1974年生まれをX世代、1975年~1990年代前半生まれをY世代と定義した流れから、1990年代後半~2000年生まれをZ世代と呼びます。
旧世代とは全く異なる価値観を持っているZ世代を理解するためのキーワードは「チル&ミー」です。
「チル」は「まったりする」といった意味で、ガツガツしない、競争しない彼らの特徴を表しています。また、「ミー」は「私を見て」といった意味で、インスタやTikTokの流行を見てもわかるように、自己承認欲求や発信欲求が高いことを表しています。
■昭和世代の「叱る」はZ世代には通用しない
先輩や上司から叱咤激励されて育ってきた昭和世代。部下を伸ばすには愛の鞭も必要ではないかと思いがちですが、Z世代には通用しません。彼らは、叱られた経験がほとんどないため、叱っても気が引き締まったり、やる気が出たりすることはないのです。
彼らのモチベーションが上がるのは、気持ちよくしてもらえた時、つまり自己承認欲求や発信欲求が満たされた時なのです。
■人間関係は広く浅くが当たり前
昭和世代からすると親しみを表す「あだ名」ですが、これも今では禁止している小学校や企業があるそうです。また、お酒を飲んで仲を深めよう!がお決まりの昭和世代ですが、これもZ世代にはNGです。そもそもZ世代はお酒を飲むことを好みませんし、お酒の席で人間関係を築こうとすること自体、意味不明なのです。
Z世代にとっての人間関係は、広く浅くが当たり前。SNSでたくさんの友人とつながっていても、本音を言い合ったり、時にはケンカしたりという「深い関係」を結ぶことはほとんどありません。
■ポイントは「浅くつながる」「とにかくほめる」
ZoomやLINEでZ世代の部下とやりとりをする際は、彼らが求める「つながり感」や自己承認欲求を満たしてあげる工夫をしなければなりません。Zoomなら表情をグンとにこやかにする、LINEなら優しい言葉を付け加えるなどの心遣いが必要です。
そして、最も大事なのは「とにかくほめる」こと。とは言え、深く関わろうとする姿勢は彼らにとってはNGなので、あくまで「浅く」がポイントです。
このように昭和世代とZ世代では、価値観や仕事観が全く違います。この違いを知らずに人間関係を築こうとしてもうまくいきません。お互いがお互いのことを理解し合えないまますれ違っていくばかりで、ストレスがたまっていく一方です。
若手のやる気をアップして、能力を最大限引き出すためには、まず彼らのことを理解することが第一歩です。彼らの特徴を知った上で、上手に伸ばしていってあげましょう。
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