昨年、爆発的人気を博した『鬼滅の刃』。
先日テレビをザッピングしているとやっていました。
そこに出てくるキャラクターの言動が「うわぁ〜すっごいパワハラ…」とびっくりしてしまいました。
鬼滅の刃は、その名の通り鬼を退治する話です。
鬼は人間を食料としており、血を与える事で人間を鬼に変えることもできます。
一方で鬼を退治するのが「鬼殺隊」という組織で、主人公が属している組織です。
鬼サイドと鬼殺隊サイドの組織をまとめるリーダーの性質が正反対で、比較検討するにはもってこいでした。
僕と同じように『鬼滅の刃』でパワハラについて考えている記事を見つけたのでご紹介します。
『鬼滅の刃』には、職場のマネジメントでも学ぶべきところがある。
例えば、鬼殺隊のリーダーは鬼殺隊の会議で「炭治郎と禰豆子のことを認めてほしい」とみんなに言うが、即座に「納得できない」と断られる。
すると、「確かにそうだね」と一旦受け止め、「なぜ認めてほしいのか」を丁寧に説明し、再度「わかってくれるかな?」と問いかけている。
一方、鬼のリーダーは、いきなり部下?手下?を呼び出し、「何故にそれ程まで弱いのか」と一方的に問い詰め、口をはさむことも謝ることも説明することも許さない。
上司に問われる重要な資質の一つが「他者肯定力」だ。文字通り他者をあるがまま肯定する力のことだ。
そして「“他者肯定”と“自己肯定”は表裏一体」である。
「自己肯定とは、自分の存在を他者からの評価と切り離して無条件で肯定できる力のこと。他者肯定とは、そうした見方が他人に対してもできることだろう。社会的な立場や評価にかかわらず、相手の考えや気持ちを尊重できる力だ」
他者を心から肯定するには、「自分と他人の違い」を受け入れられる、ある程度の心の強さがいる。
自分を肯定できないと、他者に対しても攻撃的な言動をしてしまいがちだ。
「パワハラをしてしまう人の背景には、業績や自己保身に関する不安があることが多い。不安が強い人は、他人に対する期待値が高い一方で、周囲の人間のパフォーマンスを引き出す手段を多く持っていない。だから『何でできないんだ!』と、他人に苛立ってしまう」
他者肯定力は、当然、信頼関係にも大きく影響する。
率直な意見を言っても怒りはしないという“安心感”を醸成する。
それが心理的安全にもつながり、十分な力を発揮する事ができるようになる。
反対にいつ一方的に責められるのかわからない状況では、萎縮してしまい創造性が失われ十分な力は発揮できない。
他者肯定的な見方を養う方法を2つ紹介しよう。
①「サンクスノート」をつける
1日の終わりに、その日あった感謝すべきことをノートに書き出してみる。
自分の存在や環境がさまざまな人の働きかけで作られていることが自覚でき、他者への期待値が下がり、他者肯定力が上がる。
②自分にない「強み」の利点を知る
人間は基本的に“自分と似ている人”を高く評価する。
自分と考え方や得意分野が違う人が、仕事で強みを発揮しても、それに対する理解がなければ正しく評価できない。
12月は厚生労働省が定める「職場のハラスメント撲滅月間」です。
2020年6月から、職場におけるハラスメント防止対策が強化され、パワーハラスメント防止措置が事業主の義務となっています。
中小企業においても、2022年4月1日から義務化されます。
皆さん年末で慌ただしいとは思いますが、自分に余裕がない時ほどパワハラをしてしまう傾向があります。
一度深呼吸し、心の余裕を取り戻し、自分を振り返ってみて欲シカ!
参考:
『『鬼滅の刃』に学ぶ“理想の上司”と“パワハラ上司” パワハラの理由は不安にあった』