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「メモ」を取る習慣が大切な理由

2020/02/20

先日、野村克也元監督が84歳で死去されました。野村元監督といえば、名捕手として偉大な功績を残しただけでなく、名監督としてもヤクルトスワローズの黄金期を築きあげ、弱小球団だった楽天イーグルスの土台を作り上げたプロ野球界の重鎮ともいうべき偉人です。
「ID野球」や「野村再生工場」、「ぼやき」などの代名詞でも有名な野村元監督ですが、現役の頃から「メモ魔」と周囲に言われるほど、メモを取ることを大切にしていたそうです。数々の偉業を成し遂げた名選手であり、名監督でもある野村元監督はどのような「メモ」を取っていたのでしょう。野村元監督が生前、メモについて語っている記事を見つけたので、ご紹介します。

 

『野村克也「メモを取る習慣が弱者を強くする」 長く結果を出し続けるには勘では足りない』

人一倍不器用であると語る野村元監督が、相手チームの打者や投手の情報を頭に入れ、攻略の糸口を見つけていくには「メモ」を取るしか方法がなかった。人間とは不思議なもので、一晩経つと前の日にあった細かいことのほとんどは忘れてしまっている。だから、その日あったことはその日のうちに必ずメモするようにしていた。
しばらく経ってからメモを読み返してみると、改めて気づくこと、反省することが出てきたりするから、そういった意味でもメモは「学びの宝庫」であるといえるだろう。メモが「学びの宝庫」であることは、先人たちが残してきた偉大な書物を見ても明らかである。私はその事実を目の前にして、メモの大切さを改めて思い知るとともに、メモが学びとなり、人を育てるのだと確信している。
私は現役時代から捕手としてつねに「結果よりもプロセスが大事」と思ってやってきた。適当に出したサインで相手打者を抑えたとしても、次に生かすことのできない根拠なき配球では何の意味も持たない。根拠のある配球なら、たとえ打たれたとしてもその失敗を次に生かすことができる。これは野球に限らず、いろいろな仕事においても同じことが言えるのではないだろうか。
プロセスを大切にしたいなら、常日頃から「○○とは?」と問題意識を持って考え、自分なりの答えをメモし続けることが重要である。「この仕事の意味は?」「利益を上げるには?」「どうやったら相手に喜んでもらえるか?」そういったことを問い続け、自分なりの答えをメモしてみたらどうだろう。同じ質問でも、時が経てば答えが変わることもある。その変化を「自分の成長」として確認できるのも、メモの大きな利点といえよう。長く結果を出し続けている人、あるいは社会から評価される成功者たちは皆つねに「○○とは?」と根拠を問い続けている。皆さんにもぜひ、そんな「プロセスを大切にする生き方」をしてほしい。

 

いかがでシカ?以前、ブログで、羽生結弦選手の「発見ノート」について触れたことがありましたが(『オリンピック選手は常に「イメージ」している』)、何かを成し遂げたり、成功するためには日頃から気づきや感じたこと、学びや発見、反省などを記録することが大切だと改めて感じます。
ぜひ皆さんも、「メモ=情報の備忘録」だけでなく、自分自身の成長過程を知るという意味でメモを活用してみてください!