今年ももう半年が過ぎようとしています。下半期で指導の質を上げていきたい!という指導者の立場の皆さんに役立つテーマでブログを書いてみました。
今日のテーマは【並行して仕事ができない部下】です。
これは新入社員や若手社員に限った話ではありません。
人は十人十色。並行して仕事ができない人もいます。
とくに、一途で真面目な人は、「これをやらないと次にいけない」と思って動いているので、並行して仕事をするのが苦手です。そんな部下には、まずその真面目さを認めてあげましょう。
「○○さんは本当に真面目でいいよね。でも上司の僕としては、もっといろんなことを任せたいと思っているんだ。だから、2つ、3つ、仕事が並行してやれるような方法を2人で研究しようか」
というアプローチがベストだと思います。
ところが実際は、
「昨日頼んだ仕事はどうなった?」
「まだ手を着けていません、こっちをやっていました」
「でもこれも今日が締め切りだろ。なんでやってないんだよ」
という会話の流れになるのがほとんどです。残念ながらほとんど効果はありません。
ここで大事なのは、「優先順位はつけているか」と、こまめに尋ねるようにすることです。進捗状況を細かく確認していくのです。そして、先ほど話したように「○○さんのように、ひとつのことを集中してできるというのはすばらしい。しかし会社としては、もっと成長してもらいたいので、仕事のやり方を変えてみようか」と提案します。
「すみません。まだ手を着けていません」と言われたときには、
「ごめんね。量が多かったかな。あなたでも裁けないくらい、今仕事が多いからね」
と声をかけます。そのときは、決して責めるようなことは言いません。部下のほうも申し訳ないとは思っているからです。ここで怒ってしまったら「そんなこと言われなくてもわかってるよ」と、部下が心を閉ざしてしまいます。
経営者や上司の能力が高いと、つい「自分だったらこれくらい短時間で処理できる」という基準で部下を裁いてしまいがちです。しかし、能力は人それぞれ。同じことを1時間でこなせる人もいれば、5時間かかる人もいます。
まずはそう認識すれば、様々なタイプの部下との接し方が見えてくるのではないでしょうか。
部下に合わせながら、一緒に進んでいきたカ!