いつもなぜだか話が長くなってしまう・・・という方、いらっしゃると思います。
緊張や、言いたいことのまとまらなさ、話が逸れすぎるなど、様々な理由がその原因でしょう。
今回は「伝える技術」という観点も踏まえ、話を短くする方法をご紹介します。
どうすれば話が長すぎないようにできるか。端的に言えば、まず話の要点を決め、そのポイントを伝えることに満足することを目指せばよいのです。
話を簡潔にするには漫才の構造が参考になります。漫才では「最近、物騒な世の中になりましたね」といった前振りで状況を提示し、次に「うちでも防犯対策したいんですよ」と自分が話したい話題に入っていくという定石となる構造があります。前振りがあって初めて聞き手は話を容易に理解できるのです。ところが唐突に「廊下を鴬張りに変えまして」と話し始めれば、聞き手が何の話かと混乱するのは避けられません。
一方、伝える技術の観点からすると、まず話が長すぎる人が陥りがちな罠を避けることも重要です。それは「過去の話」「仮定の話」をしないということ。
過去や仮定の話を始めると「5年前は、10年前は……」「もしこうだったら……」と際限なく広がりだしてしまいます。「いま、ここで」に限定されなければ、話はどこまでも長くなってしまうのです。
プロの落語家から伝える技術を学ぶのもよいでしょう。たとえば話の邪魔になる要素をなくすことです。「えーと、えーと……」を話し手が何度も繰り返すと、聞き手は「これで10回目、11回目……」とそちらが気になって話が頭に入ってこなくなります。こうした話の邪魔になる要素を適切に排除していくことは、一般の人でも真似しやすいところかと思います。
自分の話は長いのかも?と気づいたとき、実践してみる価値のある方法ばかりですね。
短くまとめて、伝わりやすくしたカ!