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長所を伸ばして短所を克服する指導

2020/04/08

4月に入り、多くの企業で新入社員を迎え入れたことと思います。新入社員は、本来、数日間かけて社会人になるための心構えやビジネスマナー、コミュニケーションスキルを学びますが、今年は新型コロナウイルスの影響で、研修が中止や延期となっている企業も多く、研修を受けないまま配属となるケースもあるようです。新入社員はもちろん、受け入れる側も不安が多いことと思います。

今日は、新人を指導する上で心得ておきたい記事をご紹介したいと思います。

 

13年のプロ野球現役生活のあと、指導者として広島や巨人で打撃コーチ、二軍監督などを歴任し、多くのタイトルホルダーを育てた内田順三氏のコラムです。
『コーチが実績のない若手選手に絶対に言ってはいけない一言』

 

プロ野球では、それまで在籍していた選手をクビ、あるいは放出してまで指名する新入団選手。チームの弱点を補うために、スカウトが長い年月をかけて視察し、指名に至っており、入団決定後は、最高で1億円の契約金が発生するため、入団前から大きな投資をしています。

そのような選手たちに、内田氏の注目すべきコーチングはここにあります。

■長所の隣に短所あり
実績がない二軍選手に「おまえはダメだ」と言ってしまったら、その選手はもう辞めなければならない。ダメと言う前に、長所を見つけ、伸ばす方法を考える。

私は新人と会う前には、必ず担当スカウトに「長所、短所、性格、育った環境」などを聞くようにしていた。事前に情報を入れた上で新人を見ると、いいところが見えるものだ。まずは長所を伸ばすことに主眼を置く。その上で短所を克服すべきか、薄めるべきかを考えた。

打撃というのは、長所の隣に短所があることが多い。情報を入れずに感覚的な指導で短所の修正に取りかかると、いいところまで消してしまうことがある。

 

いかがでシカ?
新人を一人前に育てるには多くの時間と費用がかかります。「今年の新人はダメだ」とレッテルを貼ってしまったら、そこで成長は止まってしまいます。

『長所の隣に短所あり』
新人指導をしていく上で、心得ておきたい言葉ですね。
確かに、短所の修正ばかりに気をとられていると、ネガティブな言葉掛けが多くなってしまうので、新人はやる気をなくしてしまい、本来持っている長所(いい部分)までつぶしてしまいかねません。
まずは長所に目を向け、長所を伸ばした上で、短所を克服していく指導を心がけていきましょう。