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新入社員のための「叱られ方」研修!?

2018/03/23

「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)で2018年3月9日に放送された紹介された「叱られ方研修」に、ネットでは疑問が向けられているということです。

番組によると、激しい叱咤の言葉の意図を読み解くことでショックを軽減し、ひいては新入社員の早期離職を防ぐのが目的とされていますが、叱る側である上司の意識改革が先ではないかという指摘が寄せられているそうなのです。

「叱られ方研修」は、大正大学が4年生向けに開いた特別プログラム「入社後、活躍する社員になるためのスキルアップ講座」の一環として行われました。

6日に大学が発表したプレスリリースによると、社会人としてのマナーの他、「職場でのコミュニケーションの中で、新社会人として戸惑うことも多い『叱られ方』について、上司や先輩の話をどのように聞くべきか、どんな点から学ぶべきか等」を、研修を通して学ぶと説明されています。

番組で紹介された上手な叱られ方は、例えば上司から「いつまでかかってるんだよ!」と言われたら、「作業時間が長い、仕事の仕方を変える必要がある、早く完成してほしい」、「突然話しかけてくるんじゃねーよ!」は「今は別のことに集中している、自分の時間を邪魔されたくない、別の時間に話す必要がある」を意味しているなど、「言われ方に左右されず、その言葉の”本質”を理解すること」だという。

この研修の目的は叱られ慣れていない新入社員のショックの軽減、早期離職の防止とされていますが、本当に効果はあるのでしょうか。確かに叱られる練習をしておけばショックは減るかもしれませんし、「なぜ叱られたのか」を考える癖はつくかもしれません。しかし、これでは「新入社員が激しい叱咤に耐えるための研修」になっているのではないでしょうか。

叱ることは指導において大切なこと。しかし、一方的に叱咤して新入社員との信頼関係が築けないのであれば本末転倒です。「何のために叱るのか」、「どう叱ったら伝わるのか」を叱る側が一度じっくりと考えることも必要かもしれませんね。

コミュニケーションの取り方を、じっくり考えたカ!