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そのほめ方、部下に正しく伝わっていますか?

2021/03/24

もうすぐ4月になりますね。多くの企業が新入社員を迎えることでしょう。
職場に新しい風を吹かせてくれる新入社員、一方で経営者や管理職、リーダーにとっては新入社員をこれからどう育てていくのかが悩みの種となる時期でもあります。

部下を指導する際に、「叱って育てるのか」「ほめて伸ばすのか」、多くの管理職やリーダーの方が一度は悩んだことがあると思います。
近年の人材育成において「(部下を)ほめる」ことが重要視されるようになりました。これ自体は望ましい傾向ですが、「うまくいっていない」と感じる管理職やリーダーの方が増えているようです。

その原因は、ほめ方が間違っているから。では、ほめ方を間違った結果、何が起こっているのでしょうか。

 

①    忖度する部下
「何をすると、あなたがほめるのか」を部下が前もって敏感にキャッチし、「上司にほめてもらえる行動」だけをとるようになります。部下はあなたの意に沿った「上司のための作業員」になってしまいます。

②    ほめられ慣れ部下
「ほめる」を多用することで、部下がほめられることに慣れてしまい、何をほめられたとしても心に響かなくなります。部下本人が仕事の結果に納得していないときに、気を回して使ったはずのほめ言葉は、噓っぽく聞こえてしまうことも。

 

では、どのようにほめるのが正解なのでしょうか。
ポイントは「承認欲求」です。

承認とは、「相手の存在」を認めること。相手がそこにいること、相手が行動したこと、相手が発言したことなどを、「気づいているよ」「見ているよ」「聞いているよ」「受け取っているよ」としっかりと相手に言葉で伝えることです。

人間は誰しも「承認欲求」を持っていて、自分の存在や行為、発言を相手に認めてもらえるだけで、承認欲求が満たされる傾向があります。

そして、この承認には「ほめる」と違って、主観による判断が入っていないので、中立的な表現として相手に届きます。そのため、上司の意図を忖度させることなく、部下のモチベーションを高めていくことができます。

 

コーチングにおいて、「承認」は重要なスキルの1つです。この「承認」の代表的なスキルに「You メッセージ」「Iメッセージ」というものがあります。

●Youメッセージ:「あなたは~です」というメッセージ
【例】素晴らしい、頑張っているね、仕事が早い

●Iメッセージ:「私は~です」というメッセージ
【例】嬉しい、助かります、期待している

YouメッセージもIメッセージも、どちらもほめているという点では同じですが、Iメッセージの方が相手の印象に残りやすい、心に響きやすいという特徴があります。また、Youメッセージは多用しすぎたり、使い方を間違えると嘘っぽく聞こえてしまい、相手に抵抗感を与えてしまうことがあります。

 

せっかく部下をほめるなら相手の心に響くほめ方をした方がいいですよね!
部下のモチベーションを高めたいなら、ぜひ“Iメッセージ”を使うことをおススメします。

 

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参考:『部下を「褒めて育てる」が必然的に失敗する理由』