有限会社AEメディカル

資料請求

タイパ重視のはずが・・・実は会社にとってはデメリット!?

2024/02/29

先週のブログでは、
今どきの若手は
タイパ(タイムパフォーマンス)
を重視するあまり
相手からのお断りメールへの
返信を省くメール1往復主義
の傾向が増えている
というお話をしました。
『今どきの若者はビジネスメールのやり取りもタイパ重視?』

 

このような若手の
タイパ重視のビジネスマナーは
本当に効率的なのでしょうか。

 

皆さんは、
「ドア・イン・ザ・フェイス」
という心理行動学のテクニックをご存じですか?

社会心理学者の
ロバート・B・チャルディーニ
による実験で提唱されたもので、
最初に大きな要求をして
一度わざと断られてから、
本命である小さな要求をすると
断られにくくなる
というテクニックです。

 

人は、相手が何かを譲ってくれたときに
「次は自分がお返しを
しなければ申し訳ない」
という気持ちになります。
(返報性の原理)

 

最初の依頼を断ったことに対して、
心理的な負い目を感じるので、
次回何らかの依頼
(最初の依頼よりもハードルが低い)
があった際には、
受け入れる可能性が
大きく高まるのです。

 

この心理に基づくと、
「承知しました。
次回またよろしくお願いします」
というメールを送信する
30秒ほどの時間投資は、
将来的に十分に元が取れる
投資である
と言えます。

タイパ重視のはずが、
長期的なタイパの悪さを
自ら招いてしまっている
ということになります。

 

また、タイパを重視するあまり、
コミュニケーションが希薄に
なってしまう
ことも懸念されます。

無駄を省いて、効率的に働きたい
と思うことは悪いことではありませんが、
コミュニケーションに費やす
時間が減ってしまっては、
ビジネス自体が成り立ちません。

 

若手を指導する立場の方は、
若手のタイパ重視の行動が
長期的に会社や本人に与える
メリットとデメリットについて、
一度見直してみましょう。
ビジネスはすぐに結果が出る
ものではありません。
長期的に将来に向けた投資が必要
であるということも
今どきの若手には知ってもらう
必要があるかもしれませんね。

 

起業、コーチング、野津に興味のある方はこちらもチェック!!

 

参考:『断られた→返信しない「メール1往復主義」の若手が増加中!タイパ重視の本末転倒』