新年度ということもあり、最近は「今どきの若者」に関するブログをたくさん書いていました。5月に入り、研修が終わって新人と接する機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。そんな皆様に、少しでも役に立つ「若者」に関する考え方などを紹介していきたいと思います。

今日もYahoo!ニュースでこんな記事を見つけました。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180509-00055501-gendaibiz-bus_all

全国の美容院の平均カット料金は3,387円(厚生労働省調べ)。それに対し、12,000円と高価格ながら人気店となっている美容室の記事です。

注目すべきは人気の理由。顧客の悩みや夢に向き合い、その会話を通して「お客様の背中を押すこと」で、他の美容院と圧倒的に差別化をしてきたことが人気の理由だといいます。

つまりどういうことか。若者が価値を感じる瞬間は、「自分の心が動かされた瞬間」ということです。SNS世代と言われる今の10代後半から20代前半の若者たちは、生まれたときから「モノ」と「情報」にあふれた時代に育っており、「モノ」と「情報」には価値を感じていません。この美容室では、「モノ」でも「情報」でもなく、お客様に対して「心が動く瞬間」を提供することを最も重要視しています。

この記事から、若手を動かしたい、でもうまくいかない人たちが誤解していることがあると気づくことができます。それは、若手が何にモチベーション(動機)を持って動くかを勘違いしていることです。
・お金や評価だけでモチベーションをコントロールしようとする
・ルールやマニュアルで管理して統一化をはかろうとする
・会社の常識や社会的価値観を押し付けてそれに沿った行動をさせる

こういった指導法は、10年前まではそれなりに機能していたかもしれません。でも、今の若手を動かそうとしたいのであれば、間違っています。

「若者が何に価値を感じているのか」を真剣に考えてはじめて、若者を動かすことのできる指導ができるのかもしれませんね。

ぜひ一度、自分の指導を振り返るきっかけにしてみてほシカ！